栄養素

細胞や網膜、遺伝子に働くビタミンAとは?

投稿日:2017年11月13日 更新日:

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今回はビタミンAについて詳しく記事にしていきます。

ビタミンAと聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?あまりイメージが無い方も多いとは思います。ですがこのビタミンAは私たちの体で大変重要な役割を果たしています。

そんなビタミンAについて詳しく見ていきましょう。

Contents

ビタミンAとは?

質問
ビタミンAとはβカロテン、レチニルエステル、レチノール、レチナール、レチノイン酸などの物質の事をビタミンAと呼びます。またレチノイドとも言われます。これらはビタミンAとしてくくられますが、その機能や構造は違ってきます。

βカロテンは植物中に含まれるものです。
レチニルエステルは動物中に含まれるものです。
レチノールはβカロテンやレチニルエステルが変換されたものです。変換されることで全身の各細胞に、血液とともに送られます。
レチナールはレチノールが網膜で変換されたものです。網膜ではレチナールとして変換され、働きます。
レチノイン酸は活性型で各細胞や遺伝子に働きかけます。

私たちが野菜などからβカロテン、お肉などからレチニルエステルを摂取すれば、体内ではレチノールに変換され、その後は網膜ではレチナール、細胞や遺伝子ではレチノイン酸として働きます。このようにβカロテンとレチニルエステルは変換される前駆体です。βカロテンを始めとするカロテノイドはプロビタミンAとも言い、必要量だけが変換されます。ちなみにβカロテンには抗酸化作用としての働きも持っています。

 

ビタミンAの働き

Gene
ビタミンAと呼ばれる物質で、実際に体に対して働きを行うものは主に、レチナールとレチノイン酸です。

レチナール網膜に対して働きます。網膜で受けた光の明るさを調整するロドプシンの構成成分になります。レチナールが不足すると夜盲症やドライアイなどを招きます。

レチノイン酸細胞や遺伝子に働きます。細胞や遺伝子を正常に保ったり、成長を促したりなどします。ちなみにレチノイン酸は遺伝子の細胞膜である受容体を介さずに、直接働きかけれます。レチノイン酸が不足すると粘膜に異常を起こしたり、皮膚トラブル、風邪をひきやすくなったりします。

 

ビタミンAの摂取方法

Supplement
ビタミンAは成人の方は650μg以上の摂取が推奨されています。ビタミンAは普段の食事から摂取することが出来ます。植物性のものからはβカロテンとして、動物性のものからはレチニルエステルとして摂取されます。代表的な食品を紹介します。

βカロテン
大葉、にんじん、春菊、かぼちゃ、小松菜、ひじき、モロヘイヤ、とうがらしなど

レチニルエステル
レバー、うなぎ、卵黄、あなご、バターなど

またビタミンAは脂溶性ビタミンです。脂溶性というものは油脂に溶けやすい性質があります。そのため生で食べたり茹でたりするよりも、油脂を使って炒めたりするほうが効率よく摂取出来ます。

また腸内では消化、吸収されレチノールに変換され、血液に送られる際にはたんぱく質が必要となります。レチノールはたんぱく質と結合することで、血液中に取り込まれやすくなります。そのためたんぱく質を一緒に摂取すると良いでしょう。

 

ビタミンAの過剰摂取

Caution
ビタミンAは成人の方は2700μgが1日の許容上限量と言われています。過剰摂取は遺伝子に悪影響を起こしたり、胎児奇形や頭痛を招く恐れがあります。これらの悪影響はレチノイン酸の過剰摂取によって影響します。

ですが私たちの体はこのレチノイン酸の量を調整する機能があります。必要量だけがレチノールから変換されます。不要なものは尿として排泄されます。そのため食品からβカロテンやレチニルエステルの摂取により過剰摂取の懸念は至って少ないです。

ただ気を付けたいものがサプリメントによる摂取です。
サプリメントではレチノイン酸として作られているものもあります。その時は過剰摂取になりますので、サプリメント使用時は気を付けましょう。

また食品からでも妊娠中の方はビタミンAの過剰摂取によって胎児奇形を招く恐れが懸念されます。過剰摂取に気を付けましょう。

それ以外の方は食事だけの摂取では心配は少ないため気にすることはないでしょう。

 

まとめ


ビタミンAはダイエットやボディメイクとは、遠いビタミンかと思いきや決してそんなことはありません。私たちの目や細胞、粘膜、遺伝子などに働きかけるものでした。体というもの自体を健康に、正常に保ったり、成長したりととても重要なビタミンでした。食事による摂取が不足する場合はサプリメントが有効ですが、サプリメントによる過剰摂取には注意が必要です。

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