今回はペットボトル症候群について記事にしていきます。
ペットボトル症候群というものを始めて耳にした方も多いのではないでしょうか?
あまり名前からどのようなものなのか想像しにくいですが、このペットボトル症候群は糖尿病と関りがあります。
もちろん糖尿病や糖尿病予備軍の方は注意する必要がありますが、そうでない方も気を付けておくべきものです。
そんなペットボトル症候群について詳しく見ていきましょう。
Contents
ペットボトル症候群とは?
ペットボトル症候群とは糖質が含まれている清涼飲料水を大量に摂取することで、血液中のブドウ糖が増えて高血糖となり、ケトーシス状態となった状態のことを言います。
ケトーシス状態とは血液中のブドウ糖が上手くエネルギー変換されないことによって、蓄積された体脂肪や血中の脂質、たんぱく質をエネルギーにしている状態のことです。
そのためソフトドリンクケトーシスとも呼ばれます。
これは糖尿病と同じ状態となり、同じ症状が表れます。倦怠感や眠気、意識低下、集中力低下、喉の渇き、多尿、腹痛、吐き気などの症状です。
このペットボトル症候群は最悪の場合は昏睡状態や死に至ることもあります。
ペットボトル症候群の原因
ペットボトル症候群の原因は糖質が含まれている清涼飲料水を、大量に摂取することによって引き起こされます。
ただこのペットボトル症候群になった方は元々糖尿病を抱えていたり、糖尿病予備軍の方が多いことが分かっています。糖尿病の方は血糖値を抑制するインスリンの分泌や働きが、上手く行われないことによって糖尿病となっているためです。
そのような状態で糖質を含んだ清涼飲料水を、吸収効率が高い飲料として大量に飲むとペットボトル症候群は起きてしまいます。
また糖質を含んだ清涼飲料水を飲むことで、尿の回数も増えて水分も排出してしまいます。そうすると体がまた水分を欲してしまい、また清涼飲料水を飲むという悪循環を引き起こします。
このようにしてペットボトル症候群が発症されていきます。
糖尿病や予備軍でない方も注意
健康診断などで糖尿病やその予備軍という診断が出ていない方でも安心はできません。
夏場は水分補給の機会が増えますし、熱中症予防にスポーツドリンクを飲んでいるという方も多いと思います。
スポーツドリンクには意外にも糖質が含まれていて、水やお茶と同じような感覚でがぶ飲みしていたり、熱中症対策で大量に飲んでいるとペットボトル症候群になることもあります。
これが原因で糖尿病と診断される方もいらっしゃいますし、糖尿病の自覚症状が無いためいざペットボトル症候群になった時に、処置や対処を間違えることもあります。
そのためまずは糖質を含んだ清涼飲料水やスポーツドリンクなどを大量に飲むことで、ペットボトル症候群になることもあることを知り、ペットボトル症候群にならないように対策をすることが大切です。
ペットボトル症候群対策
ペットボトル症候群にならないように対策をすることは可能です。
まずは生活飲料水は糖質を含まないお茶や麦茶、烏龍茶などにしましょう。
糖質を含んだ清涼飲料水を生活飲料水にするため、ペットボトル症候群が発症してしまいます。
また夏場において熱中症対策ということでスポーツドリンクの飲み過ぎも注意が必要です。もし飲む際は一度に大量に飲むのではなく、こまめな水分補給として大量摂取は控えましょう。
ペットボトル症候群になったら
ペットボトル症候群になると初期症状には倦怠感や、喉の渇き、多尿などがあります。
その際にはまずそれ以上の糖質を含む清涼飲料水を飲まないようにしましょう。
また症状が改善されると良いのですが、ペットボトル症候群は糖尿病、もしくは糖尿病と同じ状態になります。
そのため医療機関での医師の診察や治療を受けるようにしましょう。
治療では点滴や電解質の補充、インスリン投与などが行われます。
ペットボトル症候群まとめ
ペットボトル症候群は思わぬ時に発症する方が多いものです。
無意識のうちにどんどん悪循環となり、症状を発症したり悪化してしまいます。
まずはペットボトル症候群というものが何かを知り、いざという時に備えたり対策しておくことが大切です。