今回は筋トレ後のお風呂について記事にしていきます。
筋トレをした後には汗を流したいですし、お風呂に入ってリラックスしたいなんてこともあると思います。ただ筋肉のことを思うと、お風呂に入っても良いのか、悪いのか気になるところであります。
そんな筋トレ後のお風呂の悩みを解決していきましょう。
Contents
なぜお風呂の疑問が生まれるのか?
そもそもなぜ筋トレ後のお風呂が良いのか、悪いのかという疑問が生まれるでしょうか?
それは野球選手やアスリートなどが試合後などにアイシングを行っていることから、筋トレを行って筋肉を酷使した後は、冷やした方が良いのではないか?と考えられたからです。またケガをしたときも炎症を抑える理由で冷やします。
お風呂に入っても良い派の考察
お風呂に入っても良い派の考察はこのようになります。
・筋トレやトレーニングによっては、アイシングを必要とするような炎症は起きていない
・ヒートショックプロテイン(HSP)がたんぱく質の修復を促すから
・血行を促進して筋肉に栄養を運搬させる
アイシングについて
そもそもアイシングと言うのは筋肉や関節の炎症を抑え、広がらないようにする効果があります。では筋トレで炎症が起きるかと言えば、オーバーワークをせず、正しく筋トレを行っていれば基本的にはありません。そのためアイシングの必要はないでしょう。
むしろアイシングには血管を収縮して血行を低下し、新陳代謝レベルを下げる働きがあるので、逆効果と考えられます。
ヒートショックプロテインについて
ヒートショックプロテイン(HSP)とは、熱ショックたんぱく質とも呼ばれ、細胞内にあるたんぱく質のことをいいます。
これは熱によるストレスを加えることで活性化されるたんぱく質になります。
ただ正直筋肉に対してどれ程の効果があるのか解明されていません。
大まかに分かっていることでヒートショックプロテインには炎症を抑え、免疫を高め、たんぱく質の合成を促す効果があります。
しかしたんぱく質レベルが低下したものは分解も行うことも分かっています。
これらのヒートショックプロテインの働きが筋肉を増やしたり、肥大させるメカニズムを増長するかは分かりません。
血行促進について
お風呂に入り体を温めることで血行が促進します。血行の促進は筋トレで失われた栄養素や損傷した筋肉の修復に必要なたんぱく質がより運搬されます。
そのため栄養素の運搬という目線では効果的です。
お風呂に入らない方が良い派の考察
お風呂に入らない方が良い派の考察はこのようになります。
・筋トレでの炎症を抑える為には温めてはダメ
・体が休まらない
温めてはダメ?
これは先程のアイシングの話になりますが、筋トレによってアイシングが必要なほどの炎症は基本的にはありません。そのため冷やす必要があるとは言えません。
ただしアイシングには筋肉痛の軽減効果はありますので、翌日以降の筋肉痛を抑えたい方は、冷やした法が良いでしょう。
体を休ませる必要性
先程は体を温めることで血行が促進して栄養素がより運搬されるメリットがありました。
しかしお風呂の温度によっては血行の促進や血圧の上昇も考えられます。
そうすると交感神経が優位になって副交感神経の働きが弱まります。
副交感神経には筋肉の修復や回復を促したり、成長ホルモンなどの分泌を整えたりする効果もあります。
またお風呂の熱は身体にとってストレスとなることもあります。
そうするとリラックスできずに副交感神経が優位になれないため、筋肉にとってデメリットとなることもあります。
結論はどっちなの?
筋トレ後にお風呂に入っても良いのか?悪いのか?この結論はどらちでもなければ、どちらでも良いと言うことになります。
どういうことかと言いますと、人間の体は未だ解明されていないことも多いです。
また体のある部分に良いことであっても、違う部分には悪いことになることも多くあります。それは筋肉にとっても同じことが言えますし、人それぞれ体質や遺伝子などでの影響もあり、全員が全く同じ効果を得られることはまずないです。
そのため筋トレ後のお風呂も入った方が良い方もいれば、入らない方が良い方もいると言うことになります。
ご自身でどちらも試して、効果を感じれる、もしくは調子が良い方、合っている方を選ぶことが正解ということではないでしょうか。
お風呂に入る際の注意点
筋トレ後のお風呂に入る際に注意点もあります。
水分補給をしっかり行う
筋トレを行った後は汗を掻いたりと水分が奪われている状態でもあります。
そのため水分を十分に摂取できていないまま入浴してしまうと、脱水症状や熱中症のようなことになることがあります。
そのためしっかり水分補給は行ってからお風呂に入りましょう。
熱々のお風呂に入らない
筋トレを行った後の肉体は疲労している状態です。その状態で熱々のお風呂に入るのは肉体にストレスをかけてしまいます。
また交感神経も優位になり、副交感神経の働きが弱まりまり、筋肉の修復や回復が促されません。そのため筋トレ後には熱々のお風呂は控えて、38~40度程のお風呂に入るようにしましょう。
まとめ
筋トレの後にお風呂に入っても良いのか、悪いのかというのは多くの人が疑問を抱えます。これは永遠のテーマでもあるかもしれません。
それは人それぞれがメリットデメリットを照らし合わせて、選んでいくものであるからです。この結論はどっちも正解です。
ただお風呂に入る際には注意点もありますので、そこだけは気を付けておきましょう。