今回はケトン体ダイエットについて記事にしていきます。
ケトン体とはあまり聞きなれない言葉ですが、このケトン体には体脂肪の燃焼に関わるものになります。ある研究によると消費エネルギーが10倍以上になったという報告もあります。
そんなケトン体ダイエットの驚くべき効果ややり方などについて詳しく見ていきましょう。
Contents
ケトン体とは
まずケトン体とは何なのでしょうか?
ケトン体とはアセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸という3つの物質をまとめてケトン体と言います。
このケトン体はエネルギー源である糖が体内で不足すると、蓄積されている体脂肪をエネルギーに変える働きがあります。
ケトン体は体内に蓄えられた糖が減ることで増えていき、このケトン体が増えた状態をケトーシスと言います。
ケトン体ダイエットとは?
ケトン体ダイエットとは一定期間炭水化物をほとんど摂らないようにして、体内にエネルギー源として蓄えられる糖を減らし、ケトン体を生成することで体脂肪を燃焼させていくダイエット法になります。
また脂肪の燃焼をダイレクトに行ってくれます。つまりケトン体ダイエットはケトーシスの状態を作ることがポイントです。
ケトン体ダイエットの効果
ケトン体ダイエットは炭水化物の量を制限していきます。そのため摂取カロリーを抑え、インスリンの分泌を抑制する効果もあります。
インスリンは血糖値が上昇すると分泌され、血糖値を下げる働きがありますが、余った糖質などは脂肪として蓄積されやすくなるという働きがあり、ダイエットには嬉しいものではありません。
そして体内のエネルギー源である糖を減らすことで、ケトン体を生成して脂肪燃焼を促していきます。
このようにケトン体ダイエットはケトン体を生むことでダイエットするだけではなく、摂取カロリーやインスリンの分泌を抑えるダイエット効果もあます。
消費エネルギーが10倍!?
ケトン体の研究チームによる実験があります。
生活習慣病のリスクを高めるメタボリックシンドロームと診断された成人30名を無作為に3つのグループに分けました。
①ケトン体ダイエットをエクササイズ無しで行う
②アメリカの一般的な食生活を送り、エクササイズは無し
③アメリカの一般的な食生活を送り、1日30分のエクササイズを週に5回行う
これを10週間行いました。
その結果①のケトン体ダイエットを行ったグループに体重や、体脂肪率、BMI、ケトン体に大きな変化が見られました。
その中でも安静時代謝率(何もしていない時に消費するエネルギーの割合)が②の一般的な食生活を送ったグループに比べ10倍以上の結果となりました。
その他にもケトン体ダイエットグループは全てにおいて、他のグループより良い結果を出しています。
ケトン体ダイエットのやり方
ケトン体ダイエットは炭水化物の量を制限していきます。
まずは初めの2週間は炭水化物の量を1日の摂取カロリーの5%以下にします。
例えば1日平均2,500kcal摂取している方は125gまでにします。カロリーで言うと約500kcalです。
この2週間の生活が終われば炭水化物の量を少しずつ増やしていきます。
増やす量は極端にせずに徐々にです。
ダイエット効果が途切れないようにするために大切になります。
ケトン体ダイエットでは炭水化物の量は制限しますが、他の制限はないため、炭水化物の量さえ守れば好きなように食べて構いません。
ただしもちろん食べ過ぎによるカロリーオーバーはあります。
ご飯やパン、麺類はもちろん、ソースやドレッシング、野菜や果物にも炭水化物が含まれるため、食材選びを正しく行いましょう。
ココナッツオイルがオススメ
ケトン体ダイエットではココナッツオイルがダイエット効果を高めてくれます。
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸が含まれていて、この中鎖脂肪酸がケトン体を生成して脂肪燃焼を促してくれます。
また中鎖脂肪酸は脂肪として蓄積されにくいのも特徴です。
ケトン体ダイエットの注意点
ケトン体ダイエットはエネルギー源である炭水化物の量を制限します。
そのため頭がぼーっとしたり、倦怠感に襲われることもあります。
しかしそれは体が変化している反応でもあります。ただそれでも体調不良が続く際はお休みすることも考えましょう。
またケトン体ダイエットは炭水化物の量を一気に戻してしまうとリバウンドを招く恐れもあります。そのため必ず徐々に少しずつ様子を見ながら戻しましょう。
その他にもケトン体のアセトンが甘酸っぱい臭いを発生させるため、体臭や口臭が気になることもあります。ただ全員がそうなる訳ではなく、少数の方にそういった症状が見られることもあります。
以上の3点に気を付けてケトン体ダイエットを行いましょう。
ケトン体ダイエットまとめ
ケトン体ダイエットは体に蓄積された脂肪を、直接エネルギーに変えて燃焼するダイエットでした。また制限期間も2週間なので続けることが苦手な方も実践できそうです。
そんなケトン体ダイエットに挑戦してみましょう。