今回はグリコーゲンについて記事にしていきます。
筋トレを行っている方などはグリコーゲンという言葉を耳にすることも多いかと思います。このグリコーゲンは私たちの体のエネルギー源でもあり、筋トレを行う際には大きな力を発揮してくれます。
では実際にグリコーゲンとはどんなもので、どのような働きがあるのかなどを詳しく見ていきましょう。
Contents
グリコーゲンとは?
グリコーゲンとは多数のグルコースによって作られる多糖類になります。
私たちは食事によって糖質の摂取をすることで、体内で消化吸収されグルコースとなります。このグルコースはブドウ糖とも呼ばれています。
グルコースは体内で血液と共に全身に運ばれ、各細胞組織のエネルギー源として働きます。
そして余ったグルコースは筋肉や肝臓でグリコーゲンとして貯蔵されます。
筋肉で貯蔵できる量は筋肉量の1、2%で肝臓では肝臓重量の8%程(成人で110g前後)と言われています。
このようにグリコーゲンは貯蔵量には限界があるため、脂肪のように多くのエネルギーを溜め込めるものではなく、一時的に保存されるエネルギーになります。
またグリコーゲンの貯蔵量を超えるものについては、中性脂肪となり体脂肪として蓄えられます。
グリコーゲンの働き
グリコーゲンは筋肉に貯蔵されるものと、肝臓に貯蔵されるものがあります。
これらは同じグリコーゲンですが、働きが違ってきます。
まず筋肉に貯蔵されたグリコーゲンは激しい運動や瞬発的な運動、高負荷トレーニング、高重量トレーニングなどの筋肉のエネルギー源となります。
筋肉に直接蓄えられているものなので、エネルギーへの変換が速く大きな力が発揮できます。ただ貯蔵量には限界があるため、長時間力を発揮し続けることは出来ません。
次に肝臓に貯蔵されたグリコーゲンは脳へのエネルギー源となったり、血糖値の調整、他の臓器のエネルギー源に使われます。
これはグリコーゲンはグルコースに分解することができるためです。
このように筋肉に貯蔵されたグリコーゲンは筋肉のエネルギー源となり、肝臓に貯蔵されたグリコーゲンはいざと言う時に脳のエネルギーとなったり、血糖値を保つため生命維持のために使われます。
グリコーゲンが不足すると?
まず筋肉内においてグリコーゲンが不足すると大きな力や瞬発的な力が出せなくなります。またそのまま激しい運動や瞬発的な運動、高負荷トレーニング、高重量トレーニングを続けると、筋肉を分解してエネルギーを作り出します。
そうすると筋肉量が減少してしまいます。ただ軽い運動などの有酸素運動などでは体脂肪が分解されエネルギーとして優位に使われます。
次に肝臓内においてグリコーゲンが不足するといざという時に脳や血液中にグルコースを送ることができなくなります。
また肝臓内に貯蔵されたグルコースは何もしなくても半日ほどでなくなってしまうため、食事などによって糖質の摂取が必要になります。
食事などによる糖質の摂取が無く、肝臓内のグルコースも不足すると最終的に低血糖状態になります。低血糖になるとめまいや頭痛、眠気、目のかすみ、動機、手指の震え、頻脈、発汗などの症状を起こします。
低血糖状態が長時間続くと意識を失ったり、命の危険性もあるため、食事によって糖質を摂取することは大切になります。
グリコーゲンまとめ
グリコーゲンは筋肉のエネルギー源となるだけでなく、脳や体の各組織のいざという時のエネルギー源としても働きました。ただ貯蔵量には限界があるため、食事によって糖質を摂取することが重要です。しかし食事によって摂り過ぎた糖質は体脂肪として蓄えられるため、食べ過ぎには気を付けたいものです。そして筋トレ前にはしっかりグリコーゲンを貯蔵することが、筋トレの効果を最大限に発揮してくれるでしょう。