今回は水中毒について記事にしていきます。
水中毒という言葉を最近聞くようになった方も多いと思います。
夏場には熱中症対策も必要ですが、この水中毒対策も必要です。
水中毒になると熱中症と同じような症状であるため、熱中症と勘違いをしてしまうこともあります。
しかし水中毒では対処の仕方は全く違いますし、最悪の場合は死に至ります。
そんな水中毒のことや対処法、対策などについて詳しく見ていきましょう。
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水中毒とは?
水中毒とは一度に大量に水分を摂取してしまうと腎臓の排泄機能が処理に追い付かず、血液に水分が流れ出してしまいます。
そうすると血液のナトリウム濃度が低下して低ナトリウム血症になることを言います。
低ナトリウム血症になると体が血液中の浸透圧を一定に保とうとする働きによって、過剰に取り込まれた水分を放出しようとします。
しかしその水分の放出が脳内などでむくみを起こしてしまい、脳神経や細胞に負担となってしまいます。
水中毒の症状
水中毒になると熱中症の初期症状と同じような症状が表れます。
めまいや頭痛、倦怠感、吐き気、意識朦朧といった症状です。
これが重症化してどんどんナトリウム濃度が低下していくと、痙攣や昏睡となり、更には呼吸困難や最悪の場合は死亡に至るという危険性の高いものになります。
水中毒になってしまったら
水中毒になってしまったら適切な処置が必要です。
水中毒の初期症状は熱中症と似ていて、水中毒についてあまり世間で周知されていないため、間違った処置を行う方が続出しています。
水中毒と熱中症の処置は全く別になります。
熱中症になると水分補給を促しますが、水中毒では水分は補給しないようにします。
むしろ水分を出す必要があるため、まず尿によって水分を排出します。
そして血液中のナトリウム濃度が低下しているため、ナトリウムを塩キャンディーや塩熱飴などで補給します。
あとは無理をせずに横になったりとしっかり体を休めましょう。
これが初期症状における処置になります。
ただし症状が良くならなかったり、悪化する場合は病院で診てもらったり、救急搬送を要請しましょう。
水中毒対策するには
水中毒になってしまった時の対処や処置について紹介しましたが、やはりまずは水中毒にならないようにすることが大切です。
ではその対策を紹介していきます。
水分を飲み過ぎない
水中毒を対策するにはまず一度に大量の水分を飲んだり、必要以上の水分補給をしないようにしましょう。
人間が1日に必要とする水分量は体重の約4%です。
例えば体重が60kgの方は2.4Lです。食事から摂取される水分量が1Lほどありますので、実際に水分として取る分は1.4L程になります。
また腎臓が一度に処理できる水分の量は200mlと言われており、一度に大量の水分を飲むと腎臓が排出処理ができなくなります。
このように水分の取り過ぎや一度に大量に飲んでしまうと、水中毒の原因である低ナトリウム血症を引き起こします。
ナトリウムも一緒に摂取する
水分だけ摂取してしまうと血液中のナトリウム濃度が低下してしまいます。
しかし水分と一緒にナトリウムも摂取することで、血液中のナトリウム濃度は一定を保つことができます。
そこで活躍するものがスポーツドリンクや経口補水液です。
スポーツドリンクや経口補水液にはナトリウムが含まれており、私たちの体の体液と近い成分になっています。
そのため水中毒予防の水分補給にはスポーツドリンクや経口補水液が効果的です。
水中毒まとめ
水中毒はあまりまだ認知されておらず、熱中症と似た症状で間違えやすいです。
初期症状の対処の仕方は全くことなるため、正しい知識が重要になります。
まずは水中毒にならないようにすることが大切ですので、水中毒対策を行っていきましょう。
水分補給は喉が渇いてから行うことも意識すると良いですよ。
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