今回は妊娠中の女性や
これから妊娠出産を迎える女性にとって
とても嬉しい情報が入ってきたので
まとめて記事にしていきます。
ナイアシンというビタミンの摂取によって
流産や先天性の異常などを
大幅に減らせるというものです。
では詳しく見ていきましょう。
Contents
研究論文
一般的なビタミン剤を摂取するだけで
流産や先天性の異常を
大幅に減らせる可能性がある
という研究論文が発表されました。
こちらの論文はアメリカの医学誌である
「ニューイングランド医学ジャーナル」
より2017年8月10日に発表されました。
この研究を行ったのは
オーストラリアのシドニーにある
ビクター・チャン心臓病研究所
の専門家らによるものです。
なぜナイアシンの摂取で?
ナイアシンとはビタミンの一種です。
別名ビタミンB3ともいわれます。
このナイアシンの摂取によって
妊婦の体内でNAD分子
(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)
が不足する事で生じる、
胎児の発達の阻害や子宮内の胚を
対処が出来る事が分かりました。
このNADの生成に肉や野菜に
含まれるナイアシンが必要となります。
研究では、NAD欠乏マウスの胚を対象に
ナイアシンの投与による効果を調べ
その有意性を研究しました。
その研究結果により
以下の声明を発表しました。
「ナイアシンを母マウスの餌に入れる前は
流産や胎児に多様な先天異常がみられた」
「餌を変更した後は、
その両方ともみられなくなり
子どもはすべて健康体で生まれた」
と発表しています。
ナイアシンとは?
ナイアシンとは水溶性ビタミンで
アルコールの分解を助け
二日酔いを防止する働きがあります。
体内でトリプトファンというアミノ酸から
合成することが出来るというのが
多く知られています。
効果
糖質・たんぱく質・脂質の代謝に不可欠
血行促進、アルコールの分解
欠乏症
皮膚炎、下痢、精神神経障害
過剰症
消化不良、皮膚炎
推奨量/許容上限量(1日あたりの目安)
11mg以上/300mg
食品含有量(100g中)
たらこ(生) 49.5
まぐろ(びんなが) 20.7
まぐろ赤身 14.2
鶏ささみ 11.8
さんま 10.0
ナイアシンは不足によって
流産や先天異常を招く恐れがありますが
摂りすぎも良くありません。
過剰摂取によって皮膚炎や
肝機能障害などを起こす恐れもあります。
普段の食事で過剰摂取することは
無いと思いますが
サプリメントなどを利用している方は
気をつけましょう。
今後の研究
ビクター・チャン心臓病研究所の
専門家の研究者らは今後
NAD分子の不足による高リスクな女性を
特定できるものを開発し
それらの該当者の女性に
十分なナイアシンの摂取を確保することを
目指すとしています。
★Let’s Shape Up★