今回は最近テレビやメディアでも良く耳にする褐色脂肪細胞について記事にしていきます。
痩せやすい人と太りやすい人の差は、この褐色脂肪細胞の量や活性具合が関係するとも言われます。そんな褐色脂肪細胞を知り、活性化させることでダイエットを導きます。では早速見ていきましょう。
Contents
2種類の脂肪細胞
脂肪細胞には大きく分けて2種類あります。この2つは白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞です。
この2つは全く別の働きをします。白色脂肪細胞は体脂肪を蓄える働きを、褐色脂肪細胞は体脂肪を燃焼する働きです。
ではこの2種類の脂肪細胞を詳しく見ていきましょう。
白色脂肪細胞
白色脂肪細胞とは脂肪を蓄積する働きがあります。私たちの体は脂肪により外部の衝撃から身を守る、いざという時のためのエネルギーなどとして、体脂肪を蓄積する働きがあります。
この時に働くものが白色脂肪細胞なのです。白色脂肪細胞は体の全身至る所に存在します。特に多い箇所は下腹部やお尻、太もも、二の腕などの気になる所に多くなっています。
褐色脂肪細胞
褐色脂肪細胞とは脂肪を燃焼する働きがあります。私たちの体は体温を一定に保つ働きがあります。これを恒常性と言いますが、この時の体温を一定に保つ時に働くものが褐色脂肪細胞です。
褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞を取り込むことによってエネルギーを生み、熱を発生させます。これが体温を保つことになり、また脂肪を燃焼する効果があります。
しかしこの褐色脂肪細胞は全身にあるという訳ではなく、限られたところにしかありません。主に肩甲骨周りや首周り、わきの下、脊髄周辺に限られます。またこの褐色脂肪細胞は新生児をピークに年齢を重ねるとともに減少していきます。成人となると新生児の半分以下になると言われています。
では増やせば良いではないか?と思いますが、この褐色脂肪細胞は増やす事は出来ません。ですが活性化させることは出来ます。活性化することでダイエットのサポートやアプローチが行えます。
褐色脂肪細胞を活性化させるには?
褐色脂肪細胞を活性化させるためには、様々な方法があります。
それらを見ていきましょう。
水泳
水泳は褐色脂肪細胞を最も活性化させる方法と言われています。
それはプールによる体温の低下が起こるためです。体温が下がると恒常性により、褐色脂肪細胞が働き、体温を保つためにエネルギーを発生させます。この時に使われるものが白色脂肪細胞です。
またクロールなどでは褐色脂肪細胞が豊富な肩甲骨や首を良く動かすため、褐色脂肪細胞が活性化されます。そのため水泳は褐色脂肪細胞を最も活性化させると言われています。
肩甲骨と首のストレッチ
褐色脂肪細胞が豊富にある肩甲骨や首の周辺をストレッチなどにより刺激を与えます。
人間の体は使われない所は機能が低下しやすくなります。そのためストレッチなどによって動かすことで、良い刺激となり褐色脂肪細胞が活性化されます。またそれだけでなく肩こりや姿勢を改善するという効果もあるため一石二鳥です。
肩甲骨周りのストレッチ
首周りのストレッチ
手の平を冷やす
手には多くの神経が密集していて発達しています。そのため手の平を冷やすことで脳に「冷えている」という指令を送ることができます。その結果体温を保とうとして褐色脂肪細胞が活性化します。
保冷剤を使ったり、水を入れたペットボトルを凍らせておくと便利に使えます。
ただし長時間冷やしたりすると凍傷や冷え性の原因になるため、注意も必要です。
ミトコンドリアを活性化する
褐色脂肪細胞の働きはミトコンドリアとも関係があります。ミトコンドリアとは簡単に言うと、体でエネルギーを作り出す働きがあります。そのためミトコンドリアを活性化することも大切です。
そのためには規則正しい生活を送りましょう。規則正しい生活というものは全てにおいてです。バランスの摂れた食事や適度な運動、良質な睡眠や、ストレスを溜め込まない生活などです。
自律神経を整える
褐色脂肪細胞は体温を保つ働きにより、活性化されました。では体を冷やせば勝手に活性化するかと言えばそうとは言えません。
この褐色脂肪細胞は独自に働くものではなく、脳の指令により働くためです。そのため脳の働きを始め、体の神経などを整えておく必要があります。いわゆる自律神経を整えます。
自律神経を整えるにはストレスを溜め込まずにリラックスすることや、適度な運動、良質の睡眠などにより自律神経を整えます。
シャワーを使った温冷浴も有効だが・・・
褐色脂肪細胞の活性化のために、シャワーを使った温冷浴が勧められることが良くあります。
これは確かに体の温度センサーを活性化させたり、体温を下げることで褐色脂肪細胞に良いアプローチが出来ます。また褐色脂肪細胞の働きに必要な、ミトコンドリアの活性化にも効果をもたらします。
この温冷浴は具体的に褐色脂肪細胞が多くある場所の部分にシャワーをあてます。20℃の水と40℃のお湯を30秒ごとに交互にあてます。これを5回ほど繰り返します。
しかしこれは心臓を始めとする体への負担が大きいため、あまり勧めることは出来ません。これによって風邪でも引いたら、脂肪燃焼どころでもなくなるでしょうし、冷え性の方は冷えがまた悪化したりということも・・・
そのためこの温冷浴による褐色脂肪細胞へのアプローチは控えたほうが良いでしょう。
まとめ
褐色脂肪細胞は新生児をピークに減少します。また増やすということは出来ませんでした。そのため活性化することでダイエットやボディメイクのサポートが行えます。
このような体の機能を使ったダイエット法も、有効的に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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